
木々が芽吹き、色とりどりの花が咲き誇る春。当館では、明るい陽光が降り注ぐ春爛漫の季節にふさわしく、花の名品を一堂に展示する展覧会を開催します。
四季折々に咲きこぼれる花々は、古くから日本人の心を魅了し、愛されてきました。画家たちにとっても花は魅力的なモティーフであり、現在にいたるまで、それぞれの個性が発揮された傑作が数多く生まれています。
荒木十畝《四季花鳥》
奥村土牛《醍醐》は、樹齢約170年といわれる京都・総本山醍醐寺の名木「太閤しだれ桜」をモデルとした作品で、絵具を何層にも塗り重ねることで生まれた柔らかな色合いは、春の暖かい陽気を感じさせます。福田平八郎《牡丹》は、裏彩色を駆使し、牡丹の姿を細密に描き出しながら、どこか妖しげな美しさをまとっています。田能村直入《百花》は、季節の花々を味わうことができる画巻で、四季の草花100種を、まるで植物図鑑のように繊細に表しています。
田能村直入《百花》 (部分)
また、本展では日本画とともに、梅原龍三郎《薔薇と蜜柑》や中川一政《薔薇》など、洋画の作品も併せてご紹介します。日本画だけでなく洋画が加わることで、より一層バラエティに富んだ花の表情をお楽しみいただきながら、華麗なる花の世界をご堪能ください。
山本梅逸《花虫図》、田能村直入《百花》、横山大観《春朝》、山元春挙《春秋草花》、 荒木十畝《四季花鳥》、下村観山《老松白藤》、菱田春草《白牡丹》、結城素明《躑躅百合》、 小林古径《白華小禽》、川端龍子《八ツ橋》、梅原龍三郎《薔薇と蜜柑》、奥村土牛《木蓮》《醍醐》、 小茂田青樹《水仙》、福田平八郎《牡丹》、山口蓬春《梅雨晴》、水御舟《紅梅・白梅》ほか
※所蔵表記のない作品はすべて山種美術館蔵。
※出品内容には変更が入る場合があります。
※作品画像の転載・流用はご遠慮ください。
一般1400円(1200円)、大学生・高校生1100円(1000円)、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1200円、左記いずれかのうち大学生・高校生1000円
※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。
※複数の割引・特典の併用はできません。
田能村直入、横山大観、菱田春草、奥村土牛、福田平八郎をはじめとした、名だたる画家たちの個性豊かな花々で会場が百花繚乱に!
菱田春草 《白牡丹》
花のなかでも、特にばらを愛した二人。その熱い想いがこもった名品を展示します。当館秘蔵の洋画が展示される貴重な機会でもあります!
奥村土牛《醍醐》のモデルとなった「太閤しだれ桜」。2021年11月、その桜を組織培養した「太閤千代しだれ」を当館の玄関横に植樹しました。2024年の春も、《醍醐》とともに皆さまをお待ちしています。
2022年開花時の様子
*上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。